前夜祭概要 当日の様子 実施報告書

お礼と総括

 明日、東北新幹線全線開業から一年を迎えます。それに先立って本日、「高校生がつくる東北新幹線開業前夜祭」から1年という節目を迎えました。
 当イベントは、青森県民にとり長年の悲願である東北新幹線全線開業が達成される前夜に、それを祝うイベントがないことに危機感を覚えた地元高校生の要請を受け、学生団体クリエイト(現・あおもり学生プロジェクト クリエイト)が事務局となって新幹線開業イベント実行委員会を組織し、地元高校生90名が一丸となり開催したものです。
 当イベントは有史以来、新幹線開業記念イベントとしては全国初となる高校生が主体となったイベントで、資金・人員・技術など各面において困難を極めましたが、地域の皆さまの多大なるご支援・ご協力を賜り、なんとか成功裏に終えることが出来ました。
 このイベントを通して、イベントに参加した高校生は様々な気付きを得ました。「大人との協働の必要性」や「自分たちの力で地域を変えられる」ということなど、このイベントだからこそ得られたこともたくさんあります。イベントに参加した高校生90人がそれぞれ何らかの気付きを得られたに違いありません。参加高校生は今後、大人になっても、12月4日の新幹線開業記念日や、新幹線に乗車するたびに、あの日の青春を思い出すことでしょう。
 東北新幹線全線開業により青森は元気になるはずだったのかもしれません。しかし、3月11日に発生した東日本大震災は、青森を、そして東北をリセットしました。東北新幹線は49日に渡って運休を余儀なくされ、震災によって旅行需要は激減しました。震災によって青森が新たなステージに立ったことは間違いありません。この厳しい時代ではありますが、あの前夜祭を若者と大人のチカラで成功裏に収められたのですから、若者と大人が地域活性化をはじめとして各方面での協働を活発にできれば、青森はこのステージにおいて元気になると信じています。
 当実行委員会はイベントから1年を迎え、一通りの事後事務を終えることが出来ましたので、本日を持って解散させて頂きます。改めまして、イベントに関わってくれたすべての皆様に心から御礼申し上げます。私たちに「あの日の青春」を与えてくれて、ありがとうございました。

平成23年12月3日
新幹線開業記念イベント実行委員会
実行委員長 久保田 圭祐


お礼
結集した!!青森力

 「高校生がつくる 東北新幹線開業前夜祭」は、無事に全行程を事故なく終えることができました。当日は、老若男女問わず1000名を超える方々にご来場いただき、開業の喜びを分かち合うことができました。
 「高校生がつくる 東北新幹線開業前夜祭」は、イベントの企画・運営を高校生が主体的に担うことにより、同世代に「東北新幹線開業」と「自分の街」に対して目を向けてもらおうという狙いがありました。新幹線開業の一か月前、東北新幹線開業の前夜に何のイベントもないということに危機感を感じたクリエイトメンバーが「それなら自分たちで前夜祭を作ろう」考え、この企画が始まりました。
 振り返ると、イベントの取りかかりが遅かったため、常に時間に追われたイベント準備でした。その結果、関係各位には多大なるご迷惑とご負担をおかけしてしまいました。また、慢性的な人員不足により、各々のリーダーが的確な指示を飛ばすことができず、混乱を招いてします結果となりました。これらについては、実行委員長として皆さまにお詫びしなくてはなりません。申し訳ありませんでした。
 19名の運営スタッフが、短い期間の中で企画準備をこなしてくれました。また、資金面であったり、運営や照明音響においての協力、広報など各方面において、地域の大人の方々から大きなサポートを頂きました。イベント当日はスタッフや関係者の皆さまのご協力のおかげで、事故など何事もなく閉幕することができました。ツイッターなどでも大きな反響を頂きました。また、後日実施のアンケートでは、「参加以前と比べ、青森に対する思い入れはどうなったか」という質問に対し9割以上の参加者が「強くなった」と回答しました。更に、テレビ報道で、イベントを観覧した女子高生が「青森は今、少し元気がないように感じるので、新幹線開業で元気になって欲しいです」と答えていました。イベントを通して、同世代に「東北新幹線開業」と「自分の街」に対して目を向けてもらおうという狙いを達成することができたと考えています。
 イベント終了後、関係者のみならず一般の高校生からも「次はいつイベントを開催するのか」など、次回開催を望む声を頂いています。主催者としてはうれしい限りです。現段階では予定はありませんが、今回の反省・経験を基に、多くの高校生とともに、再び実施できる日が来ればいいなと考えています。
 いよいよ新幹線がやってきました。今の青森市には、新幹線開業による人口流出など課題も山積し、閉塞感すら漂っています。しかし、今回のように青森力が結集すれば青森は元気になるものと確信しています。
 成功裏にイベントを終えることができたのは、応援して頂いたすべての皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

新幹線開業記念イベント実行委員会
実行委員長 久保田 圭祐