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第2回
ようこそ、津軽弁の世界へ
平成23年6月20日月曜日


 さて、前回は、津軽弁を話しているCMがありますよ。というところまで紹介しました。
では今回は、そのCMとはいったいどういうものなのか。細部まで見ていきましょう。

 その話題のCMとは、自動車で有名なトヨタの「パッソ」という車での一幕。出演しているのはお笑いタレントの森三中さん、女優の仲里依紗さん。CMの中で、森三中の大島さんと仲さんが会話するシーンがあるのですが、まさにそのシーンが、津軽弁での会話なのです!
 大島さんと仲さんはパンを持ちながら何かを話しています。では、何を話しているのでしょうか?以下に私の聞き取った内容を右の黒板に記しました。これを解釈すると、
仲「おお、わたしのこの固いパン(=ここではフランスパンのことでしょう)を湿気てしまう前にお鍋に入れてフォンデュにすれば、とってもおいしいですよ〜」
大島「それならやってみましょう」
このような風になります。文にしてみると濁音が多いことがはっきりと見てとれますね。
 また、一語一語が比較的短いということも前回説明しましたが、「かで=かたい」「め=まえ」「め=おいしい」などのようにお分かり頂けると思います。また、「め」一語でも、今回のように複数の意味を持つ語も存在するのです。
 まずは一度、ご覧になってみることをお勧めします。右には外部サイトに掲載されているパッソのCM(津軽弁編)を埋め込んでいますので、ご覧になることができます。
 若干、CM仕様に表現している部分もありますが、大体純粋な津軽弁ととらえてもよい文章だと思います。津軽弁の入門にはちょうど良いのではないでしょうか。

 今回はここまでです。次回は先ほどの「め」のように、複数の意味をもつ津軽弁について触れていきたいと思います。ではまた次回。(田名辺一至)