青森駅からほど近い青森魚菜センターでは2009年12月から「のっけ丼」が提供されている。「のっけ丼」は青森の新鮮な素材を存分に味わえて楽しめると観光客から喜ばれている。
記者は早速、財布から1000円札を取り出し青森魚菜センターに急行した。(久保田圭祐 撮影:西堀希)
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青森の中心市街地には、青森魚菜センター、青森公益魚菜市場、青森生鮮食品センターの3つの市場がある。3市場では新鮮な魚介が揃う市場で知られているが、これまで観光客は、鮮度が悪くなる可能性があるため販売されている刺身などの持ち帰りができず、指をくわえて、見学することしかできなかった。「私たちも、新鮮な青森の魚を味わいたい!!」そんな観光客の声に応えたのが青森魚菜センターで行われている「のっけ丼」だ。
食べたいものを好きなだけどんぶりにのっけて食べるという「究極のワガママ丼・のっけ丼」。東北新幹線開業を機に観光資源の創出を目指して始まった「のっけ丼」であるが、観光客の心を掴んで今では中心市街地の名物となった。
【ごはん】
まずは、オレンジの旗が下がっている店でご飯を購入。ふつう盛りは100円、大盛りは150円。記者は、大盛りを購入した。
【のっけ】
さっそく、各店舗を巡って具をのっけてもらう。具材は青色の旗が下がっている店から購入する。価格帯はだいたい50円から300円。同じ具材一つにしても、数店舗で提供されている。「今日は、ヒラメの刺身がおすすめだよ。おいしいよ」などと、各店舗がおすすめの品を教えてくれるのが嬉しい。また、お店によっては「これ、おまけしてあげるから」とオマケをしてくれることに驚いた。店員とコミュニケーションしながら、どんぶりを作れるというのものっけ丼ならではだ。この店員とのコミュニケーションもいい味付けになっているのだろう。
具材は、魚介はもとより、青森の郷土料理「あんこうのとも和え」や前沢牛の炙り、焼き魚など多種多様である。
【おかず】
のっけ丼と一緒にちょっとしたおかずもほしいという人は、場内に3店舗ある総菜店も訪れよう。のっけ丼と一緒に食べたい総菜も選べるのだ。また、味噌汁も売っている店舗もある。一杯100円で、手作り味噌汁を味わえる。
【食べる】
場内に休憩所が数カ所用意されている。休憩所には、無料で利用できる暖かいお茶と醤油、わさび、小皿がある。休憩所で、のっけ丼をゆっくり味わおう。取材中、ビールを片手に味わう観光客をよく見かけた。新鮮でおいしい自分だけの海鮮丼を肴に酒を飲むのも、いい思い出になるのではないだろうか。なお、場内で酒類の販売はないので注意してほしい。
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記者の「のっけ丼」 |
ごはん大盛
すじこ
赤ほやの塩辛
あんこうのとも和え
ホタテ2個
平目の刺身2切れ
アブラメの昆布締め
生うに
だし巻き卵
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150円
100円
100円
150円
100円
おまけ
050円
300円
050円
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総額
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のっけ丼は7時から17時まで提供されている。このため、朝ごはんとして、のっけ丼を楽しむという観光客も多いようだ。場内の休憩所でのっけ丼を食べていた、群馬県から観光で青森を訪れたという小寺美津子さんは「のっけ丼を楽しむために、あえてホテルの朝食を止めてやってきました。青森の海の幸を身近に感じることができてよかったです。」と満足そうに語ってくれた。
「選ぶ楽しみ」と「食べる楽しみ」に地元民の記者も大満足だった。読者の皆さんも「のっけ丼」で旬の青森を味わい、そして、楽しんでほしい。
施設名 |
青森魚菜センター |
電話番号 |
017-734-1311 |
提供時間 |
7:00〜17:00
※売り切れの場合、早い時間に終了することがあります。 |
休業日 |
毎週火曜日
1月1日、2日 |
料金 |
店舗によって具材の値段は異なる。 |
アクセス |
青森駅から徒歩5分 |
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