下北半島に位置する青森県むつ市大畑地区にある通称「隠れかっぱの湯」が、明日17日より撤去される。「隠れかっぱの湯」は、公衆浴場法に抵触しているとの県からの指摘を受け、昨年3月から使用禁止としていた。地元住民はもとより全国の秘湯マニアに愛されている「隠れかっぱの湯」が撤去されることにより、下北半島の観光資源が一つ消滅することとなる。(久保田
圭祐)
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「隠れかっぱの湯」は、もとはホテルが設置したものであったが、設置したホテルが閉鎖・撤去され、温泉のみ残ったという経緯がある。そのため、これまで管理人不在だったが、地元の有志により清掃などの管理をしてきた。
しかし、公衆浴場法、温泉法や県の条例が設置を義務づける温泉の囲いや脱衣所が設置されておらず、管理者と衛生面の問題もあることから、2010年2月に利用が禁止された。禁止後、周辺を管理する東北森林管理局下北森林管理署がむつ市に管理を打診するなどしたが、管理者は見つからず、17日から撤去工事が始まることとなった。
「夫婦かっぱの湯」、「元祖かっぱの湯」と併せた奥薬研温泉郷は全国の秘湯ファンに有名で、下北半島の観光資源の一つとして知られている。
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