むつ市大畑地区にある「隠れかっぱの湯」の撤去問題に関して、青森県内外から市に対し、撤去反対の声が多数寄せられている。これらの声を受けて市は17日、存続の道を探ろうと、東北森林管理局下北森林管理署に撤去工事延期を申請、同管理署はこれを受諾した。しかし、市は18日夕までに「存続は不可能」と判断した。これにより、19日より撤去工事が再開され、「隠れかっぱの湯」は姿を消すこととなる。(久保田
圭祐)
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市によると、温泉存続を求めるメールが18日までに65件届いた。届いたメールの大半は県外からだという。メールを受け、市は同管理署に対し工事の延期を要請し、工事は一時中断された。その後、市は温泉存続のための対策を探ったが、「法令を犯した行政運営は出来ない」として温泉存続を断念した。
「隠れかっぱの湯」は、温泉法・公衆浴場法や県条例に違反しているとの県からの指摘を受け、2010年2月から使用を禁止していた。辺りを管理する同管理署は市に管理を打診したが、存続するために必要な費用が高額であることなどを理由に、管理引き受けを断念していた。
温泉撤去に関しては、本紙にも記事に対する問い合わせや温泉撤去に関する意見などがtwitterや電子メールを通して数件寄せられた。 |
(写真) 半世紀の歴史に幕を閉じる「隠れかっぱの湯」 |