十和田観光電鉄株式会社（本社 十和田市・白石鉄右エ門社長）は、１１日に開催された「十和田観光鉄道活性化協議会」において、三沢・十和田間を結ぶ十和田観光電鉄線を２０１２年３月末をもって廃止すると発表した。８月１８日に開催された「十和田観光鉄道活性化協議会」において、行政による財政支援がなければ、路線存続は厳しいと明言、その額は設備更新にあてる費用などで総額５億２１００万円に上るとし、それに対して沿線自治体は、同社に対して財政支援は不可能と回答していた。
　白石社長は会見で２０１２年４月からはバス代替運行を開始するとして、廃線について「９０年の歴史を自分の代で閉じることに関しては断腸の思いだ」と言葉を詰まらせながら述べた。
　県内の鉄道路線が運行を取りやめるのは２００１年の下北交通大畑線以来、１０年ぶり。