JR東日本(本社 東京都渋谷区・清野智社長)は17日、ダイヤ改正を行い、寝台特急列車「日本海」の定期運用を終えた。(久保田圭祐)
日本海は、青森駅と大阪駅を結ぶ寝台特急列車。1968年以来43年に渡り、ブルートレインとして乗客を運んできたが、新幹線の普及に伴い近年は利用客が減少傾向にある上、車両老朽化も進んできたため、今回のダイヤ改正で定期運用を終了させた。
16日発車の定期運用最終列車は上下列車ともに発売開始10秒程度で完売。発車当日は、それぞれの始発駅である大阪駅と青森駅の各ホームに、多くの鉄道ファンが詰めかけた。
そして、最終列車が到着する翌17日も青森駅は最後の雄姿を見届けようとするファンで混雑した。通常は同駅には8時45分に到着するところ、ダイヤ改正に伴う調整のため通常より約4時間遅れの12時42分到着に変更された。当日は定刻より1分遅れの43分に到着した。到着後ドアが開いたのと同時に車外に飛び出し外観を写真に収めようとする利用者もいた。
最終列車に乗車した神奈川県在住の男性は「新幹線もいいが、ブルートレインで流れる風景を楽しみながら旅をするのも一興。最近、ブルートレインが次々と退役していき寂しい限りだ。」と話していた。
日本海は今後、繁忙期などに臨時列車として運行される。
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