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セブールは、看板は立っているが一見普通の民家ともとれる外観であるため、ちょっとした隠れた名店となっている。
店の名前は、フランスのお菓子作りで有名な小さな町、"セブール"に由来しているそうだ。
店の中は木を基調としており、明るくおしゃれな雰囲気がある。パンがより美味しそうに見える内装だ。
油川に本店があり、A-FACTORYの中にも支店があるそう。
本店は15年以上前につくられたが、私たちが取材した桜川店は今年の3月オープンと、できたばかりの新しい店である。
店長の澤田ゆかりさんには知的障害をもった息子さんがいる。店を始めたのは、将来息子も一緒に働きたいと考えたのがきっかけだそうだ。仲のいいママ友と一緒にセブールをはじめたそうで、従業員は全員主婦だという。
セブールでは、菓子パンを中心に、ラスク、クッキー、プリン、ケーキなどの洋菓子や、手作りジャムなどを販売している。
売っているパンのすべてが手作りだというこの店のオススメの商品は、ベーグル、めんたいフランス、パン・オ・セーグル・フリュイだそう。
人気商品は、フレンチバケット、ベーグル、ドイツパンだそうだ。
中でもドイツパンは、水と油を一切使わずに、ヨーグルトと天然酵母でライ麦を焼き上げているそうだ。酸味と噛み応えが、素朴な味を引き立てているらしい。おすすめの食べ方も掲示されていたので、店を訪れた際にはぜひ見てほしい。
やはりオススメ商品でもあるベーグルは、たくさん種類がある中でも人気があるという。そのため、ベーグルだけでも3種類の味がある。一度食べ比べてみるのもよいのではないだろうか。
他にも、パンは約50種類、洋菓子は約20種類あるそうだ。
もう一度言うが、パンはすべて手作りなので、タイミングが合えば作りたてのパンを食べることができる。
店員さんたちへのインタビューをQ&A方式で紹介しよう。
Q「嬉しいときは?」
A「前に来てくれたことのあるお客さんが『○○ないですか?』と買いに来てくれるときや、『○○おいしかったです。』と言ってもらえるとき」
リピーターさんがいることも、単純においしいと言われることも嬉しいだろう。
Q「大変な事は?」
A「もともとパン作りが好きなので大変なことはないが、しいて挙げるなら、仕事が忙しくパン作りに追われているとき」
やはり、すべて手作りで大変なのだろうが、ガッツのある返答だった。
Q「心がけていることは?」
A「売る側は『感謝の気持ちを持って接客すること』、作る側は『おいしいものを作ること』」
この店では、売る人・作る人の当番が日ごとに決まっているそうなので、全員が自覚を持って働ける環境なのである。
従業員の方たちに、今後セブールをどのような店にしていきたいかと尋ねたところ、「地域の人たちに親しまれるようなお店にしていきたいですね。」と答えてくれた。
セブールは、特に年配の方が多く訪れるらしい。やはりパン屋ということもあって、お昼時が一番来客が多いようだが、夕方にはよく仕事帰りの人も寄って行ってくれるそう。
コーヒーのサービスも行っており、パンをゆっくり選ぶことができる。
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というわけで手作りパンの店を紹介したが、皆さんもこの店の愛のこもったパンが食べたくなったのではないだろうか。
興味を持った方は、ぜひ一度足を運んでみてほしい。
少し肌寒い食欲の秋、セブールの愛がきっとあなたをほっこりさせてくれるだろう。
(取材班=太田健介、小田桐みのり、北澤ほのか、北山華純)
施設名 |
セブール桜川店 |
住所 |
青森市桜川6丁目7−13 |
電話番号 |
017-753-3160 |
ホームページ |
http://www.sevres-aomori.com/ |
提供時間 |
10:00〜19:00
※変更の場合あり。詳しくは施設にお問い合わせください |
休業日 |
毎週日曜日
※変更の場合あり。詳しくは施設にお問い合わせください |
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(写真)店内の様子
(写真)店長の澤田ゆかりさん
(写真)人気のベーグル3種 |