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平成24年12月17日月曜日

 今回私たちは新町さくら野百貨店の裏にある、珈琲茶館麦藁帽子にお邪魔した。中には、まるで昭和の匂いがしてくる落ち着いた照明が印象的な空間があった。(小泉佑奈)

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ー珈琲茶館麦藁帽子についてー
 早速店長の田澤裕一(たざわ ひろかず)さんに話を伺った。
このお店麦藁帽子は、昭和50年創業。今年で37年目になる。現在店長を勤めている田澤さんは、なんと17歳で麦藁帽子に勤め始めたそうだ。そして22歳の時店長代理としてお店を任せられ、24歳という若さで店長になったというから驚きだ。お店の中は、ほぼ開店当時からほとんど変わっていないようで、椅子は生地を張り替えただけでテーブルも照明も当時のままだそうだ。しかしほとんど点灯しない。また、店内では喫煙することができるとのこと。理由を聞いてみると、お客さんに安らげる・癒される場所を提供したいからで、田澤さんによるとタバコもコーヒーと一緒で嗜好品だという。非喫煙者には覚悟して入ってもらいたいと冗談を交えて話していた。麦藁帽子の店内での喫煙者のデータをとり始めた当初は全体の6割もいたが、今は1割だという。将来は麦藁帽子も分煙か、禁煙になるだろうとのこと。ちなみに、入口にはあえて「喫煙OKです」の看板が置いてあるという。

ー安らぐ場所をー
 田澤さんにとって嬉しいことはやはりお客さんから「コーヒー美味しかったです」と言われることだそうで、逆に大変なことを聞いてみた。すると大変なことは特に無いが、強いて言えばお客さんのニーズに応えられないこと。例えば、先ほども言ったとおり麦藁帽子は全席喫煙が大丈夫なので、麦藁帽子のコーヒーが飲みたくてもタバコが無理な方は入りにくい。店先などで入ることをためらっているお客さんの見たときはがっかりするそうだ。田澤さん本人もタバコは吸わないようで自分が辛くてもお客さんに安らぐ場所を提供するために我慢しているとおっしゃった。1日の来客数は約70人〜150人。ねぶたの期間は200人にまで達するという。年代層から見れば50代のお客さんが多いらしいが、年齢は問わず結構誰も来るそうで、先日も高校生が来たとか。田澤さんは一回来ればまた来たくなるとおっしゃっていたが私もそのとおりだと思った。

ー一際目立つエスプレッソマシーンー
 私たちが取材していて気になったものは、カウンターにあった大きなエスプレッソマシーン。私は最初ただの飾りだと思っていたが、エスプレッソマシーンを作る機械らしい。このエスプレッソマシーンは現全国に5台しかないらしく、そのうちの一台がこの麦藁帽子にあるのだ。とても貴重なものを見せてもらった。当時の値段からすると、200万円以上はするというなんとも高価なマシーンだ。しかし20年前に壊れてしまったようで、現在は使用不可だという。このエスプレッソマシーンは輸入品で現在は部品が売っていないので修理のしようもないようだ。

ーコーヒーは自慢の味ー
 コーヒーは自慢の味ということで、お店のおすすめはやはりコーヒーだという。麦藁帽子では、約30種類のコーヒー豆を売っている。その中でも一番のおすすめのコーヒー豆はコク苦味を両立させた「麦藁帽子オリジナルブレンド」。また、まろやかな苦味と、あっさりした創業当時の懐かしいブレンドを再現した「昭和の新町ブレンド」がイチオシ。麦藁帽子のおすすめのセットメニュは、なごみセット。フライボール・そば団子・名物あんまき+ドリンク付きの贅沢セット。値段は490円。次に紹介するのは、珈琲ぜんざい。なんと自家製のコーヒーゼリーと、麦藁帽子の姉妹店「浅草焼」のあんこを使用したぜんざいで、値段は580円。セットで頼んだ方がとても安くなるそうだ。

 昭和の良き雰囲気が漂う珈琲茶館 麦藁帽子。今回のインタビューで知ることができた、スタッフさんや店長の田澤さんの暖かな接客。ぜひ皆様にも来ていただいて感じてもらいたい。色々悩みや、上手くいかないことがあって息詰まっているときはここ麦藁帽子に来て有意義な時間を過ごし、羽を休めることもいいだろう。


施設名 珈琲茶館 麦藁帽子
住所 青森市新町1丁目14ー13
電話番号 017−775−2020
営業時間 7:30〜22:00
アクセス JR青森駅より新町通り徒歩10分










店内の様子


エスプレッソマシーン


ケーキとドリンクのセットもある