今年も別れの季節がやってきた。あおもり話題チャンネルからも二人の記者が卒業することとなった。田中友香梨編集委員長と石田子聖記者の二人だ。

　田中記者は、青森駅前の街てく（近日公開）などの取材をした。いつも冷静かつ明晰な思考で後輩記者を引っ張ってくれた。石田記者は本紙創刊以来在籍する古株記者だ。最近ではＡＯＭＯＲＩ１００ＫＥＩの取材をしてくれた。持ち前の明るさで紙面・サイトを盛り上げてくれた。
　両記者は１年以上に渡って、あおもり話題チャンネルはじめクリエイトの多くの活動に携わった。活動の中で、青森の良いところはもちろん、悪いところも垣間見えたのではないか。その問題意識こそ、まちづくりという学問の原点に繋がっていく。
　幼げが残る顔つきだった彼女たちも、活動を重ねるうちにたくましくなり本紙やクリエイトの看板娘になった。

　あすなろの語源には、「明日はヒノキになろう」という希望がこめられている。二人があすなろの森から社会に飛び立つ。入ったばかりのころの二人をあすなろの木に例えようか。ならば、若々しかった２本のあすなろが風格漂うヒノキの木に化けた。（久保田圭祐）