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第1回
ようこそ、津軽弁の世界へ
平成23年5月16日月曜日


 皆さんの津軽弁に持つイメージとはいったいなんでしょうか?「きたない?」「1つの単語が短い?」いや、「そもそも何言ってるかわからない!」っていう人もかなり多いのではないのでしょうか。

 確かに、そのようなイメージは間違ってはいません。濁音・半濁音が多いため、どうしても濁りのあるようなきたない音に聞こえてしまうのかもしれません。また、「わ(私)」「な(あなた)」「け(食べなさい)」などのように、短い語数で比較的長い意味を表す語を表現したりします。さらに、諸説ありますが、青森の人は、寒いのであまり口を大きく開けないといいます。口を開けていると寒いからでしょうか。それとも凍ってしまうからでしょうか。いづれにせよ、寒さとは関係がありそうですね。
 そのため、小さな口でもごもごと話すため、よく聞き取れないこともあるのではないでしょうか。(青森の人が全員がそうと言っているわけではありません。)また、純粋に方言が難しい、早口だなどという理由もあると思います。

 以上のように、あまり良いイメージを持たれていなかった津軽弁ですが、昨今、ちょっとイメージアップにつながるような出来事がありました。なんともテレビの効果は恐ろしいものです。そう。CMです。
 皆様も見たことがある人は結構多いのではないでしょうか。トヨタ・パッソのコマーシャルです。お笑い芸人の森三中が繰り広げるあの独特の世界観あふれるCM。皆様、何と言っているかわかりますか?ちなみに、この文を執筆している私は、生まれは青森ですが、1か月ほど前から茨城に在住しています。そこでこのCMについて聞いてみると、結構多いんです。「フランス語に聞こえた」という人が。

 その問題のCMに関しては、次の回で解説することにしましょう。(田名辺一至)