青森デスティネーションキャンペーン（青森ＤＣ）が２３日、開幕する。開幕１か月に東日本大震災が発生、基幹交通の東北新幹線が運休になるなど開催が危ぶまれていたが、予定通りの日程での開催にこぎつけた。(久保田 圭祐)
　
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　ＤＣは、ＪＲグループの旅客６社と地元自治体が合同で実施する大型観光キャンペーンで、規模は日本最大級である。開催地は、立候補した自治体の中から、ＪＲが選定するが、青森県が単独でのＤＣは初めてとなる。青森が選定されたのには、昨年１２月の東北新幹線全線開業による波及効果を持続させたいとのＪＲ東日本と青森県の思惑が大きい。
　
　ＤＣの開幕直前となる３月１１日に東日本大震災発生し、キャンペーンの根幹となる東北新幹線の線路が壊滅し長期運休が余儀され、更に自粛ムードが全国的に醸成されたため、延期がささやかれるなど開催が危ぶまれた。しかし、東北新幹線の再開にめどが立ったことで、たとえ全線再開前だとしてもＤＣを予定通り開催することに決定した。また、「がんばろう日本！がんばろう東北！」をサブタイトルに起用するなど、復興支援のニュアンスを汲むことで被災地に配慮した。
　
　青森ＤＣは、「行くたびあたらしい青森」をキャッチフレーズに、２０１１年４月２３日から７月２２日まで開催され、多彩な催しをとおして、訪れる観光客を出迎える。