断言する。青森は日本一の「観光大国」になる資質が十分にある。ねぶたは世界に誇る祭りだ。また、浅虫温泉は海と山に囲まれた「癒し温泉スポット」である。更に、酸ヶ湯温泉、谷地温泉などといった世界に誇れる温泉・・・出したらキリがない。このように、素晴らしい観光スポットは多くある。しかし、それを県外の人にうまく伝えられていないと思う。控えめな県民性だからなのかわからないが、これは決定的なマイナスだ。これについては、常々、サイトやラジオで述べてきたから、割愛する。
　
　観光スポットも去ることながら、「食べ物」も大きな観光資源だ。新鮮な海産物を、これほど安く、おいしく、気軽に食べられるところはないだろう（関係ないが学校給食に時々は配膳されるホタテ汁はおいしかった・・・）。また、昨今の「ご当地Ｂ級グルメブーム」の先駆者「八戸せんべい汁」や、「青森生姜みそおでん」といった「ご当地グルメ」も忘れられない・・・
　
　しかし、私は観光客に対してはいつも「津軽ラーメン」を薦めている。たいていの観光客は「？」という顔をする。そこで、私は熱弁するのである、津軽ラーメンが魚介系ラーメンの元祖であると。昨今、魚介系スープのラーメンが全国的に人気であるが、青森はその先を行くこと大正時代から魚介系スープのラーメンが出されていた。これは、豊富な海産物がある青森ならではである。青森人はラーメンが大好きだ。だからなのか、青森はラーメン店の数が全国的に見ても異常に多い。ラーメン好きな青森人の下支えがあったからこそ、津軽ラーメンは発展してきた。
　
　東北新幹線全線開業まで、いよいよ一ヶ月となった。７日まで東京で開催されている「東京ラーメンショー２０１０」では、青森のラーメン店が出店している。また、今月から全国展開のラーメンチェーン店で津軽ラーメンが提供される。更に、津軽ラーメンのカップラーメンも発売される。東北新幹線全線開業をにらんで、全国の人が動いている。それに負けずに私たち青森人も動こう。そんな、私は１２月３日に開催する「高校生がつくる 東北新幹線開業前夜祭」（主催：新幹線開業記念イベント実行委員会）の実行委員長を拝命した。
　
　１２月４日、全国から訪れた観光客が、津軽ラーメンにはまってしまい、津軽ラーメンマニアになると考えると、頬が緩んでしまう。