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第4回 平成22年11月24日
失恋から学ぶ新幹線開業対策論
文筆  あおもり話題チャンネル編集委員長 久保田 圭祐

 大切なモノは失ってから気付くものだ。誰が言ったか知らないが、今の自分には痛いほど心にしみる言葉である。最近、「元気がない」といわれるようになった。取材先で「元気がないですね」。電話で「あれ、久保田さん、元気ないですね」。クラスで「久保田、元気ないな」。そうなのだ、何を隠そう、久保田圭祐は失恋したのだ。付き合っていた彼女と別れたのだ。小生の数少ない恋愛経験の中でこれほどショックだったことは初めてだ。
 
 東北新幹線開業は得るものだけなのか。そうではない。開業は青森にとって空前絶後のチャンスであり、空前絶後の危機でもある。新幹線開業による人口流出の加速。これは、日本の地方公共団体がほとんど経験したことのない事態である。それもそうだ。東北新幹線開業以後、フル規格で延伸された新幹線路線はほとんどない。この事態を青森市民総力を挙げて克服しなくてはならない。まずは、他県民に興味を持ってもらわなくてはならないだろう。そのために「観光大国青森」にならなくてはいけない。
 
 失恋後、女友達に、「自分磨きをしなよ」と言われた。なるほど、理想を並べて不満を言っていても仕方がない。まずは、振り向いてもらうためには「磨き」が必要だ。観光に関してもそうだと思う。青森には多くの観光資源がある。その観光資源を「いかにして観光客に伝えるのか」を考えなくてはいけない。恋愛において「イメージ」が大切であるのと同じように観光においても「イメージ」が大切である。そこに、すばらしい資源あっても「ブランドイメージ」が貧弱では、誰も訪れようと思わない。青森は、これまで、すばらしい資源があっても、PR力の弱さに泣いてきた。これから挽回しなくてはいけない。
 
久保田はモテモテでないが、青森はモテモテ・・・こんな日が来ることを信じている。もっとも、久保田もモテモテになれるのであれば最も良いが。